どうして気持ちいい事って我慢できないんだろ?
痛みはどうにか我慢できるのに、どうして?
そしてどうして快楽はあっという間に理性を上回ってしまうんだろう?
ちゅ、ちゅ、と言う吸い上げる音と共に乳首が強く吸われる。
純粋に赤ちゃんが母乳でも吸い上げるかのように吸ったかと思うと、卑猥に舌を尖った先に絡めてこちらの快感を煽るように歯を緩く立てた。
吸い上げるのと歯を立てるのとを交互にすると、焦れったさから快楽の波は強くなり、快楽に恭順しようと身体は素直になっていく。
この男がどれほど女を抱いてきたか、というのが垣間見えて、ちょっと悔しくなったりしていたのは最初だけで、今はすっかり感じて早く欲しくて堪らない状態まで追い詰められていた。
「ひじっ‥‥ぁ、そこっ‥‥」
歯の先で乳首の根本をゆるゆると噛まれると泣きたくなるくらいに気持ちいい。
「もっとっ」
譫言でも呟くみたいに言いながら滑らかな髪に指を埋める。
頭皮を撫でるみたいに触れると「ん」と彼もどこか色っぽく感じたような声を上げながら、
「もっと‥‥どうしてほしい?」
と訊ねてくる。
理性を打ち砕かれた私はもう恥じらう事を、しない。
「‥‥かん、でっ」
とてもじゃないけど、素面じゃ言えない。いや、言ったらまずい。ただの痴女だ。
きゅ、と上下の歯で望んだところを少し強く噛まれ、私は嬌声を上げた。
びくんと背を撓らせると、胎内に埋められた指をきゅうと締め上げてしまったらしい。
リアルに飲み込んだ指を感じて、私はそれにさえ感じて甘く喘いだ。
そんな私を見て、彼は余裕のない声で笑って、
「先生‥‥我慢が出来なくなったんで、もう入れて良いですか?」
わざと生徒みたいな口調でそんなことを聞いてくる。
私は勿論それをまともに受けるだけの頭は残っていない。
ただ、なんでもいいから欲しくてこくこくと必死に頷いた。
ずるりと指を引き抜かれる感触に追いすがるように膣を締める。
すると眦にキスを落とされ、
「すぐ、もっとでかいの入れてやるから、我慢しろ。」
なんて子供にでも言い聞かせるみたいに‥‥子供にそんな卑猥な事言ったら先生怒りますよ‥‥言って、焦ったような音をさせながらベルトを、前を緩める。
待ってる間が焦れったくて、逞しい首に手を回してキスをせがむと降ってくるのは熱く激しい口付け。
送り込まれる唾液に媚薬でも入っているんじゃないだろうかと思うくらい、嚥下する度に身体が熱くなって、快楽が強くなっていく。
普段は己を律さなければいけない場所での性行為って事で、私は異様に興奮していたんだろう。
「は、やくっ、ちょうだぃっ」
齧り付いたまま強請れば、苦しげなため息と共に私の濡れた入り口に熱く滾ったそれが押し当てられた。
「ぁっ」
それはわずかに先端に蜜をからめるように動いたかと思うと、
「ひぅ!」
宣言さえもなく、ぐ、と押し込まれる。
指とは質量の違う、温度も違うそれが熱く蕩けた内部に埋め込まれ、一瞬だけ、身体が怯えに強張った。
だがすぐに快楽に取って代わって、
「あ‥‥ぁあっ」
ずるずると押し込まれるその感覚に私は目を細めて甘く空気を震わせるしかなかった。
太く、固い彼の性器は性急に最奥まで到達すると、こちらの息が整うよりも前に、ずっと腰を引かれて引き抜かれた。
「ぁぁっ!や、ぬかなっ‥‥」
きゅうと引き留めるみたいに膣を締め上げると土方君が苦しげに呻いた。
「ばか、んな、締めたらすぐに出しちまうだろうがっ」
彼も、いつもと違う場所っていうことで興奮しているんだろうか?
いつもよりもずっと余裕のない声で私を叱って、すぐに腰を激しく打ち付け始める。
焦らすのではなく、のっけから感じる場所を突き上げられて私は悲鳴にも似た声を漏らした。
「だめっ、そこ、突いたらぁっ」
すぐにきてしまう。
その訴えを聞いているのかいないのか、土方君はくつと自嘲ぎみに笑いながら言う。
「これ絶対、特別教室に来るたびに思い出すよな‥‥」
ぎしっと嫌な音を立てて机がきしむ。
背中に感じる冷たい感覚は、今ではもう感じない。
それよりも私の熱が木目にうつったかのように、それさえも温度を持ち始めているような気がする。
「おまえと、ここでエロイことしたってこと、さ。」
授業どころじゃねえよ、なんて意地悪く言われたけれど、私は私でそれどころじゃなくて‥‥
「あ、あ!っだめ、そこ、いィっ!」
後頭部をごりと机に擦りつけて喘げば、感じる場所を一層強く突き上げられる。
「机の上で足開いて、生徒に突っ込まれて気持ちよさそうに喘いで‥‥っ」
「ひ、ぁあん!もっ、とっ‥‥奥、もっとっ!」
「きゅうきゅう締め付けて、エロくお強請り、して、よっ‥‥」
涙で歪むその向こうで艶然と彼は笑った。
なんて色っぽい顔‥‥でも、なんて幼い顔。
なんでそんなに嬉しそうに、彼は笑うんだろう?
そんな事を、私はぼんやりと思った。
「イけよ。」
その人が、悪魔の囁きを零す。
「俺に突っ込まれて、イっちまえ。」
ばちりと、
その瞬間に唐突に彼が生徒であったこと、それから自分が教師である事を思い出す。
そして思い出した瞬間、
私はどうしようもない羞恥心に身体がびくびくっと最奥から震えた。
「あ゛ッ――――」
その時を見逃さず、土方君は快楽で下がった子宮をぐんっと押し戻すみたいに突き上げる。
ぢりっと擦り上げられた瞬間に言いしれぬ快楽が身体の隅々まで駆け抜け、
「っつ!」
世界が、溶けた。
火傷しそうな熱に、溶けて、
一つになっていく気がした――なんて考えたのは、きっと、現実逃避したかったのかもしれない。

夏の暑さに誘われて
リクエスト『先生と土方君 艶話で』
時季外れでさーせん!!
夏の暑さに誘われて学校でいたしちゃったお話
です。
なんていうか、下着が透けるってエロイですよね
とか男の人みたいな妄想から膨らんだ作品です。
土方君は常に増してSっぷりが高いと思います!
彼はあれこれ言葉で責めて虐めるのが好きなんだ
と思います、信じてます!!
めっちゃ楽しかったです!
そんな感じで書かせていただきました♪
リクエストありがとうございました!
2011.4.23 三剣 蛍
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