あ‥‥という微かな声を最後に、はびくりと身体を震わせて‥‥果てる。
同時に胎内に熱い精を吐き出され、ぞくりと背筋まで震えが走った。
たっぷりと鬼はそれを注ぎ、最後の一滴まで余すことなく女へと捧げる。
乱された着衣から覗く白い肩がか細く震えていた。
風間はその肩に唇を寄せると、細いそれをなぞるように首まで滑らせ‥‥
「んっ」
ちぅ、と首筋にきつく痕を残した。
途端に不満げな声が聞こえる。
「‥‥痕は残すな。」
馬鹿、と言われて風間はくつくつと笑った。
「この俺を『馬鹿』などと呼ぶのは貴様くらいだ。」
本当ならばそんなことを言われて黙っているわけにはいかないが‥‥まあ相手が彼女ならば構わない。
かわいげのないその言葉も照れ隠しと思えば可愛いものだ。
「だ、から‥‥その自分に都合のいい解釈ばっかりすんのやめろ。」
肩越しには振り返り、睨み付ける。
琥珀の瞳は欲に濡れていた。
それは男に組み伏せられ、支配されているのに強さを失わない。
どれほどに彼女を辱めても‥‥その強さが消えることはないのだろう。
それ故に、
男の欲を煽るのだろう。
征服欲、
そして、
性欲を。
ぬちゅ、と濡れた音が聞こえ、は小さく悲鳴じみた声を漏らした。
「わっ、もっ、駄目っ」
繋がった所をなぞられて強すぎる快感が身体のあちこちまで支配する。
下肢に力を入れて逃れようとすれば、たちまち雄は締め上げられ、蠕動する女の内部に欲が煽られた。
むくりと先ほどまで柔らかかったそれが固さを持ち始めればはこれ以上は嫌だと首を振った。
「だめっ‥‥もう、朝‥‥っ‥‥」
気がついたらもう夜が明けている。
微かに開いた襖の向こうが明るくなってきて、はもう駄目だと鬼の支配から逃れようとした。
だが、
「まだ、だ。」
ぐじゅと奥までまた更に貫かれ、背が撓った。
何度も注いだ精がぐじゅっと溢れて太股を、畳を濡らす。
「まだ‥‥足りぬ。」
風間は熱い吐息を漏らすとか細い肩を抱きながら再び、獣のように繋がったまま欲を貪った。
「たっぷりと礼を返すと言っただろう?」
耳元で、まるで譫言のように呟かれた言葉に、はある事実に気付いた。
ホワイトデーはもうとっくに過ぎているということに。
SecretWhiteday
鬼の頭領さんとだとどうしても、ツン
だけになる←風間様が俺様だからか‥‥
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