藤堂編
「うぉあっ!? って、刀!? っていうか、!?」
「やあ、おはよう平助」
「おはようじゃねえし!! っていうか、なんだよいきなり」
「うん? 寝込みを襲えって指令だったから襲ってみた」
「それ、絶対意味違う!!」
原田編
「……よお、。こんな時間に何の用だ?」
「こんばんは、左之さん。狸寝入りですか? 人が悪いな」
「どうにも首の後ろがちりちり嫌な感じがしたもんでな。で、こんな時間に何の用だ?」
「ちょっと夜這いに……って事で、手首、離してもらえません?」
「おまえがその物騒なもんを仕舞ってくれたら、な」
「駄目ですよ。刀離したら左之さん、私を同じだけ鋭いもので殺す気でしょ」
「殺したりなんかしねえよ。狂わせるだけだ」
沖田編
「ざーんねん。今のは一撃食らわせられたと思ったのに」
「多分私じゃなければ首と胴体が一生さよならしなきゃいけなかっただろうね」
「そうだね、じゃなければ僕の寝込みを襲おうなんて馬鹿な真似しても生きていられないだろうね。で、ところでなんで突然僕を殺そうとなんかしたのかな?」
「それは寝込みを襲ってこいって指令だからだよ」
「ああなるほど。そういうことなら……」
「ってちょっと総司? なんでおまえ着物なんか脱ぎ始めてるのかな?」
「寝込みを襲うってこういうことでしょ?」
「そういうことじゃない! って、ちょ、その格好で近づくな! ちょ、わ、うわぁああ!?」
斎藤編
「――っ」
「――やっぱり、一は気付いたか」
「か。俺の寝首でも掻きに来たのか。まさかあんたが裏切るとはな」
「裏切ってないよ。ただ、私は寝込みを襲ってこいって言われたからこうやってるだけ」
「……寝込みを?」
「うん、今回の指令……って一? どした顔、真っ赤だぞ?」
「まさかあの指令はこういう事だったのか。つまり俺は身勝手な解釈を……ち、違う、俺は断じて疚しい気持ちがあったわけではっ!!」
「……今の内に一撃食らわしちゃおうかなぁ」
土方編
「夜なんだから寝といてくださいよ!」
「んなもん俺の勝手だろうが。つか、夜中に人の部屋に来て、何勝手な事言ってやがんだてめえは」
「寝てもいないんじゃ寝込み襲えないんですよ」
「なんだ今度の指令は寝込みを襲って来いってやつか」
「そうですよ。だから寝てください」
「そうか。わかった」
「わかったって……土方さん、何してるんです?」
「何って、見てわかんだろ」
「分かんないですよ! なんで人の上に乗っかって……」
「俺は、寝込みを襲われるよりも襲う方が好きなんだよ」
「知るかんなもん!!」
寝込みを襲ってみた☆
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